再エネ買取手続き再開のお知らせ

経済産業省(九州電力)回答保留の一部解除について

http://www.meti.go.jp/press/2014/10/20141021003/20141021003.html

50kw未満の低圧接続で受け入れが可能

九州電力は21日、新規受け入れを中断している再生可能エネルギーについて、太陽光発電などによる出力が50キロワットに満たない小口の電力は買い取り手続きを再開すると発表した。中断を発表した9月24日までに申し込みがあった1万1129件が対象で、合計の発電容量は32万1000キロワット。接続可能量を検証した結果、電力の安定供給への影響が比較的少ない範囲で受け入れの拡大が可能と判断した。同様に受け入れを中断している東北、北海道など電力4社も追随する可能性がある。

九電は、天候次第で出力が変動する太陽光発電の設備が増えすぎると電気の品質を保てずに停電が起きる恐れがあるとして、10キロワット未満で自家消費している家庭用の太陽光などを除き、9月25日から再生エネの受け入れを中断していた。

しかし、発電用の土地を既に購入している事業者や、太陽光発電の売電収入を見込んで住宅ローンを組んだ家庭などから受け入れを求める声が続出。揚水発電による需給調整力の増強などの対策を図ることで、小口の電力については新規受け入れが可能と判断した。

ただ、九電が受け入れの回答を保留している申込件数は全体で5万5559件(1153万5000キロワット)に上る。九電は既存の火力発電設備の出力を抑制するといった対策の検討も続け、受け入れ拡大の余地を探るという。

再生エネの固定買い取り制度では、買い取り価格が相対的に高い太陽光が急増した。電力各社は新規受け入れを相次いで中断しており、政府も抜本的な見直しに向けて議論を始めている。